ブラック企業で働きたくないって思いながら、そこに誇りをもつって矛盾がおきるのはなぜ?

俺たちは少数精鋭部隊だから

経営者が望んでいなくても会社はブラックになる。

今回の話って言うのはね。ブラック企業って、経営者が従業員に無理をさせるってイメージが強いじゃないですか?

実際にそうなんだけど、結構、私たち日本人っていうのは勤勉で、まじめで、頑張り屋さんなところがあるから、経営者が望んでいなくてもブラックになることもあるっていう話なんです。

つまり、本当にブラックな会社にしたくないのであれば、口を酸っぱくするほど「労働時間を守れ」と現場に口出しするぐらいでないといけないと思うんですよ。

軽く言うだけではだめですよ。その理由を書きたいと思います。

昔じゃ考えられないほど長時間労働は問題視されている。

最近、勤め先の食品スーパーでは「労働時間を守れ」と叫ばれていてね。これって昔じゃ考えられなかったってこと。

私が入社した10年ほど前の頃なんてね。長時間労働なんて当たり前。安さこそが絶対の正義っていう小売業で、ライバルのスーパーに勝ち抜くには、無理は覚悟で行かなきゃダメって言う空気があったんですよね。

それで、実際に急成長したら、今度は会社が大きくなってきたってことで、今までの長時間労働が問題視されてきたんですよ。なぜかって?

従業員を泣かせての急成長はもう古いっていうの

ブラック企業って最近やたらに世間がたたいてますよね。一旦ブラックなイメージがついた企業っていうのはお客さんもよりつかなくなるし散々な目にあうっていうあれね。

それで、どうしてブラックになっていくのかって話なんだけど、たいてい急成長を遂げた会社って言うのは怪しいね。

秀逸なビジネスモデルで急成長というよりも、たくさんの従業員の血と涙での急成長という方が多いんですね。

まぁ、それだけ秀逸なビジネスモデルっていうのは見つかりにくいって言うのもあるし、安さが求められる世界では人件費を削らなければ経営が成り立たないって言う本音もあるしね

でも、人件費を削らなければ経営が成り立たないっていうのは、もはや通用しなくなっているっていうこと。そんなことを言っても世間は納得しなくなっているんです。

「無理しなきゃ」と自らブラックな働き方をする従業員

なので、昔に比べて、従業員を泣かせて急成長させてやろうって考える経営者は少なくなってきているんですね。

しかし、業界によっては、本当に少ない人員でやらざる負えないこともあるんですよね。それは経営者だけでなく現場の人間も肌で感じているから、どうしても必要以上に頑張ってしまうんです。

それもこれも会社のためっていう純な気持ちなんですが、しかも厄介なことに末端の社員までが自らブラックな働き方をしてしまうんです。会社が求めていなくてもね。

しかも、それを誇りに思ってしまうんです。

会社のために身を粉にする覚悟を決めている従業員

先日なんだけど、勤め先の食品スーパーのお店の求人広告が完成したの。それを見たときのパートのおばさまのツッコミが秀逸だったんですよ。

「若者が多く活躍している職場です」ってよくある求人の謳い文句ね。これを見たパートさんが・・・

「じゃあ、中高年は活躍できねぇのか?」ってね。

ぷっと笑っちゃったんだけど。会社としてはそんなことは考えてないわけね。「若者が多く活躍してます」っていうのは、イメージアップだと思うんです。

これが逆に「中高年が多く活躍してます」にしたらどうなるのかって話。若者が寄り付かなくなるかもですよ。

求人の謳い文句一つで、この会社はブラックぽいなぁって感じることがあるのね

まぁ、例えばの話、少数精鋭です。なんていうのも「あっ、これって少ない人数でやっているんだな」と言うのが透けて見えるし。

やる気次第で短期昇給。たった1年で支店長まで可能って言うのも、もう弱肉強食の香りがプンプン漂っているんですよ。

あなたの夢をかなえる会社っていうのも、まるで夢のためなら欲しがりませんって言う精神論を強要されそうで怖いなって言うあれね。

「今日から労働時間を守りましょう」なんて反発されて当たり前

こういった会社にいてる社員の気持ちっていうのはそう簡単には変えられないんですよ。とにかく会社のために身を粉にする覚悟を決めているんだから。

悪気は一切ないんですよ。俺たちは少数精鋭部隊だからっていう誇りとプライドがあるからね。

たとえ上司が「さぁ、これからはきちんと労働時間を守るようにしろよ」と言ってもそう簡単に守れないものなんですよ。

言うなら強く言わなきゃ駄目だと思うんです。なぜかって?そりゃあ今まで、早く帰ろうとしている社員に怒っていた上司ですよ。

そんな上司が、いきなり「お前ら、早く帰れ」って言ってもね。説得力がないんですよ。どうせ本心は違うんでしょ?と素直に喜べないの。

本気で強く、口酸っぱくなるまで言わないと労働時間は守れない。

だから、そこは本気で強く言わなければ従業員に染みついているブラックな体質は変えられないと思うんですね。

意外とこういうことって見逃されていると思うんですよ。一見するとこれって矛盾しているように思えるから。

従業員も好き好んでブラックな働き方をしたわけじゃないんですよね。それなのに簡単にその働き方を変えられないって言うこと。

ブラック企業には勤めたくないと思っている一方で、今までのブラックな頑張りを誇りに思っているという矛盾した感情もあるわけ。

つまり、経営者がそれを望まなくなっただけで、従業員を過重労働から救えるかって言うと答えはNOなんですよ。

経営者が望まなくても勝手に過重労働をするんですよ。「俺たちは少数精鋭だから」と誇りに思うんですよ。

本当に染みついた感情と言うのは厄介だと思うんですね。これは上司も部下も考えた方がいい問題だと思うんですよ。

そうでないと、ブラックからは抜け出せないでしょうね。

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