「どうせ契約するならこの人に」は危険!親切で好印象な営業マンを頭から信用してはいけない

こんな営業マンにはコロッと騙される

  • 親切にお客様が納得できるまで説明してくれる
  • 購入を急がせることなく、その契約が高額の場合、時には断念する手もあることを伝えることで安心させる
  • 自社での契約以外にも、様々な選択があることをあえてお客様に伝える。さらに自社での契約だけを押すことをしない

一見すると素晴らしい営業マンです。このような営業マンに当たると、「なんて感じの良い人なんだ。どうせ契約するならあの人だな」と言う気持ちにさせられます。

しかし、お客様の心をつかむといういうのは営業の基本であり、またベテランでやり手の営業マンほどその手法は洗練されています。

やはり、人柄だけで、頭から信用するのは騙される可能性があります。ぼったくられる恐れがあります。

今回はそんな営業マンに実際に会って考えさせられた出来事を紹介します。

ネットで調べたリフォームの会社の営業マン

私の嫁さんが、家の傾きが気になるということで、ネットで調べ、安く工事をしてくれそうなリフォーム会社のA社に電話をしました。

さっそく営業マンのAさんが見積もりにきてくれました。1階すべての部屋の傾斜を調べてもらい、最大傾斜は3センチあるということが分かりました。

気になる費用は、安定地盤のある地中深く杭を打ち込み、そしてミリ単位で家の傾きを直す工法で、打ち込む杭の数によって値段が変わります。

私の家は32本打ち込むと全体の傾斜が直るとのことで、その費用は500万円ということでした。

かなりの金額なので驚きました。しかし、Aさんは家全体を直さなくても、気になるところだけを直す手もあることを教えてくれました。

すると杭を半分の数に減らすことが出来、値段もその分安くなります。

余計なお金をかけたくない私を安心させるAさん

私は余計なお金をかけたくない気持ちと、もしこのまま家の傾斜をほっといたらどうなるのか?お金をけちって傾斜をほっといたら家はつぶれるのか?そんな心配をAさんにぶつけました。

するとAさんは、こう教えてくれました。

「築年数が20年、30年以上ある家なら3センチの傾斜がついているところは山のようにあると思います」

「だからと言ってその家が倒壊するということはほとんどありません。地震による倒壊の主な原因は家の傾きよりも間取りによるところが大きいです。家の柱や壁の多いか少ないかで、地震の揺れに耐えられる力が変わってくるからです」

「さらに築30年たって傾斜が3センチでしたらこのまま安定して今後はそれほど傾斜が進むことは少ないと思います。ただ、これは今までの私の経験から言っていることで絶対ではありません」

「あとはその傾斜をどう捉えるかによります。人によっては気になって我慢できないからと工事をされる方もいますし、古くなった家がある程度傾くのは老朽化の一つとしてある意味仕方がないものとしてあきらめる人もいます」

「さらに、気にならないから工事をしないという人もいます。つまり人それぞれの考え方次第です」

Aさんの話を聞いて、とても安心しました。安心した一番のポイントは世の中には、この程度の家の傾きなら妥協して住んでいる人がたくさんいるということです。

様々な手があることを親切に教えてくれたAさん

どうせするなら、少しでも安くしたい。いろいろな会社の工法も検討したいという私に、Aさんは、他にもいろいろな手があることを教えてくれました。

その中には、単純に価格を抑えられる工法もありました。さらに様々な工法の長所も短所も包み隠さずに説明してくれました。そして・・・

「他社でも、いろいろと話を聞いてきてください。その方が分かっていただけると思います」

「見積もりを取っていただいても私たちの会社はどこよりも安いということが分かっていただけると思います」と自信たっぷりに言ってくれました。

「どうせ契約するならAさんに」の気持ちが生まれました。

Aさんが帰った後、Aさんについて嫁さんは大絶賛。とても好印象で、押しが全く感じられなかったのが良かったそうです。

家全体の傾きを直す金額の500万円はとてもではないが出せません。しかし、その半分の工事で300万ならローンを組んでと考える嫁さんに私は待ったをかけました。

「金額が高額なので最低でも3社以上は見積もりをした方がいい。Aさんもぜひ他社で見積もりを取ってください。その方が分かると思いますと言っていただろ?」と言いました。

そしてネットでもう一つ気になってい業者に電話をしました。Aさんの会社とアピールポイントが似ているB社でした。にたような売りの会社を比べることで比較がしやすいと思ったからです。

さっそく電話口で、間取りや築年数やどれぐらいの傾斜を感じているかを聞かれました。すると電話口の人は、「それでしたら全部を直すのに300万円はかかりますね」と言われました。

「えっ!Aさんは全部を直すのに500万円って言っていたのに300万円でいけるんだったらラッキー」と思いました。しかし、こういう金額は実際に見に来てもらって変わることがあります。

電話では多分300万円と言っていても、いざ家を見てもらったらやはり500万円以上するかもしれません。なので見積もりに来てもらうことにしました。

しかも、たまたまB社の営業が近くの地域にいるとのことで、その人に行かせますと言うことになりました。

見積もりに来た人に驚いた私

B社の営業マンが家にやってきました。その顔を見て驚きました。なんとAさんでした。 そして、AさんはどうしてB社の見積もりに来たのか?その理由を説明してくれました。

その理由は、A社の社員が新しくB社を興しました。AさんはA社の社員であるにもかかわらずB社の見積もりの仕事を手伝っていたそうです。

そして私たちに「まことに勝手なお願いですが、A社にはこのことを黙っていただけるでしょうか?」と言われました。

つまり、AさんはA社の社員であるにも関わらず、B社に仕事を流していたのでしょう。

Aさんが帰った後、私は悩みました。

  • A社にこのことを教えてあげて、良い条件を引き出してやろうか?
  • それともAさんにこのことは内緒にするからと良い条件を引き出してやろうか?

しかし、変な恨みを買い、その後よからぬことが起きても困るということで断念しました。

その後、いろいろと業者の話を聞き、現状を知ることが出来ましたが、Aさんが最初に言った値段500万円は高すぎるということが分かりました。

Aさんは「A社での見積もりはB社よりも高くなりますよ」と言いましたが、A社の電話口の人は大体300万円と言っていました。

そのことをAさんに言うと、300万というのはあくまでも平均的な価格で、この家のように傾斜が全体に進んでいる場合は杭の数が30本以上いるので500万円以上になるんです。

と説明していました。しかし、Aさんは300万円でA社が出来ることを知っていたはずです。新しく興した会社のB社で契約をしてもらいたかったからA社の方が高くなると言ったのでしょう。

この時私が学んだことは

たった一回会ったけで、その営業マンの人柄は分からないということです。そもそも営業マンはお客様に好印象を与えるのが基本です。

演技をしていることもあるでしょう。親切で感じの良い営業マンに当たると「この人なら信用できそうだ。この人の言うことなら大丈夫そうだ」と思いがちですが、頭から信用するのは危険だということです。