「もう、冗談きついですよ」先輩の上手ないじり方に喜ぶ後輩から学んだいじりの必要性と注意点

好感のもてる「いじり方」の見本

先輩の冗談に後輩が「もう、勘弁してくださいよ」と言いつつも、そこに笑いが生まれるのが好感のもてるいじりです。

「いじる」と言っても、お互いの立場や言い方ひとつで捉え方が変わります。笑いが取れることもあれば、ひんしゅくを買うだけのこともあります。

そんな、さまざまないじり方がある中で、比較的後輩に喜ばれ、笑ってもらえるいじり方は2種類あります。

ホッとさせる

先に、わざと困らせたり、プレッシャーを与えることによって、それが冗談だと分かったとたん、どっきり大成功でほっとさせます。

先輩 「社長が今から見に来るみたいだよ」

後輩 「え~、よりによって、こんなに仕事が出来ていない日に来るんですか?」

先輩 「ははは、冗談だよ」

後輩 「もう~冗談きついですよ」

ビックリさせる

先ほどのホッとさせる方法が、先にビックリさせるのに対して、こちらは、先に期待を膨らませておいて、実はどっきりでしたと笑いを取ります。

先輩 「これ、すごく美味しい饅頭だけど食べてみる?」

後輩 「ありがとうございます。パクッ、うわぁ~~これ中身がわさびじゃないですか~」

先輩 「ははは騙されたな~」

2種類のいじり方を紹介しましたが、どちらも後輩の「もう、勘弁してくださいよ」と言いつつも場が和む姿が目に浮かびます。

使い方ひとつで場をなごます先輩のいじり。しかし、お互いの立場や言い方ひとつで逆に場をしらけさせることもあります。

今回はそんなことを考えさせられた出来事を紹介します。

お約束のいじり

3年ほど勤めてくれたアルバイトのA君。学校を卒業して、就職をするため、アルバイトも卒業することになりました。その最後の挨拶を私にしてきました。

「熊さん、3年間いろいろとお世話になりました。

そこで私は、ちょっぴりからかって遊んであげようと思いました。

私 「お~~そうか、そうか、じゃあ明日は17時からレジでがんばってくれよ」

アルバイト君 「もう、勘弁してくださいよ。僕、今日で終わりなんですよ」

「はははは」と、お約束の笑いがとれました。

しかし、そばにはもう一人私の先輩の女性社員がいました。彼女はとても、アルバイト君たちをいじるのが上手です。

いじるのが上手い先輩

彼女は私が「えっ?」と思うようなことを言いました。

「ひどいことを言う熊さんはほっといて、いつでも遊びに来るんだよ」と。

いつも、ひどいこと言って遊んでいる先輩の、まさかの良い人気取りに驚きました。しかし、そのあとの話の持って行き方がさすがだと思いました。

彼女はアルバイト君にぐっと近づきながら・・・

「待ってるからな~その代わり」

「その代わり・・・」

ドキドキ

なんだろう?

何をいうんだろう?

「その代わり」

「いつでも遊びに来いや~」
「待ってるで~」

「その代わり」

「思いっきり無視してあげるから」

う・・・その手があったか(涙)と思いました。

「はははは・・・」と笑いが起きました。

「お・・・おいしいところ取られた(涙)」と思いました。

優しい言葉をかけて、そのあと落とす。見事な彼女のいじりに嫉妬してしまいました。「そ・・・その手があったか~」心の中にメモメモしました。

お互いの人間関係が深まる

いかがでしたでしょうか?転職回数9回以上の私が思うこと。それはどこの職場にも多かれ少なかれ、先輩、後輩のこういったやり取りがあるように思います。

決して、教科書的なものではありません。こうすれば笑いがとれる。取れないというのはそれまでに築きあげられた人間関係や状況にも大きく左右されるでしょう。

センスや経験も必要です。奥が深いです。だからこそ、そこに人間関係を深める面白さがあるのでしょう。

いじる時に注意すること

  1. 後輩に、「この人に言われたら仕方がないな」と思わせるものを持っていること
  2. 馬鹿にしているのではなく、そこに愛情が感じられないとただのからかいになる。
  3. やりすぎると「しつこい」と思われて嫌がられる

私がかつていじられてきたことに思うこと

様々な職場で、様々な先輩にいじられてきた私。今ではとてもいい思い出になっています。なぜならそこに愛を感じるからです。

もちろん、愛のないいじりはただのパワハラになってしまいますその辺の匙加減は大事だと思います。

先輩のちょっとした愛のあるいじり。それは一種のスパイスのようなものに思います。スパイスは適度に入れることで美味しくなります。

後輩との関係を美味しくするスパイス。うまく使いたいものですね。