「ぼったくられたくないから余計な工事はしない」客はリフォーム業者にとって美味しい客である

リフォーム業者への不安

  • 自分に知識がない分、その工事の価格が正当なものなのか?高いのか?安いのか?分かりにくい。
  • 外から見えない家の内部に問題がある場合、一体どこまで直せばいいのか具体的なイメージがわかない。
  • 本当に手抜きせずにやってくれるのか?見えない部分もごまかさずにきちんとやってくれるのか?営業と実際に工事をする人が違うため、工事をする人の人柄までは見えにくい。

住んでいる家が古くなるにつれて、そろそろリフォームが必要かな?と言う時、多くの人が上記のような不安を持つことでしょう

昨今のテレビやネットでよく見るリフォーム業者のトラブル。こういったものを見るたびに自分の家がリフォームする時は大丈夫なのか不安な気持ちにさせられます。

そのため、「騙されて高い工事にしたくない」「業者の言いなりになって余計な工事をしたくない」と言う気持ちが動きます。騙されないために策を講じることは良いことですが、そこにはとんでもない落とし穴が隠れています。

今回はそれに気づいた私の経験談をお話したいと思います。

築30年の我が家の話

最近家が傾いてきたかも?と嫁さんが言いだし、ネットで調べた家の傾きを直す会社に連絡しました。

さっそく見積もりを出すと、家全体の傾きを直すには500万円かかると言われました。私たちにとって500万円は正直言って無理です。

「何とかならないものか?」そこで大工の友人に電話してみると、「見に行ってあげるよ」と来てくれました。

友人は家の中をぐるっと見て回り言いました。

友人「それほど言うほど傾ていないよ」

私 「業者の話によると3センチ傾いてるみたいだけど」

友人 「古い家で3センチ傾いているところは多いよ。俺の家も中古で買って築25年だけど傾いているよ」

自分だけではないという現実は、気持ちを楽にしてくれるものだと思いました。

見積もりはやはり高かった

そして、見積もりの500万円を見せました。すると・・・

友人 「はっきり言ってその500万円は高いと思うよ」

私 「確かに大金だよね」

友人 「言っちゃ悪いけど、この家に500万円かけても、家自体が古いから、今度はまた違うところが気になったりして、またお金かかるかもしれないよ」

友人 「これが20万円とかだったら、俺も止めないけどね。500万円はちょっとストップだよ」

友人 「ちなみに俺が見に来たのは、熊君の家みたいに昔の家は、床の木材が大工の手切りだったんだよ。でも、今は機械で切るから絶対に狂わないんだよ。だから昔のノコギリの手切りでの床だから、それが原因かもしれないと思ったんだけど、見た結果は、やっぱり基礎から傾いてそうだな」

安易な工事は後でトラブルになりがちである

友人 「でも、安易なやり方だけは駄目だよ。俺、この前、新築まねっこさんの工事に入ったことがあってね。そこの家も8センチ傾いてたんだよ」

友人 「でも、基礎と柱をそのままにして、新築に見せかけるやり方で、一応水平にはするけどね。結局、基礎はそのままだから、地盤がどうなってるか分からないんだよ」

友人 「だから、一種の賭けだと思う。もしかしたら運よく地盤沈下が完全に終わってて、まねっこさんの水平がずっと保たれるかもしれないし、運悪かったら2年後にまた傾くかもしれないよ」

友人 「でも、俺らは呼ばれて行っている下請けだから、お客さんにそんなこと言えないよ。営業も不景気だから、新築の仕事取れずに、まねっこばっかり取ってくるしね」

私 「俺も500万円もこの家にかけるのは高いと思ってるけど、その会社の営業さんが言うには半分の金額で気になるところだけ直すこともできるよ」

友人 「あっ、それは絶対やめといた方がいいよ。なんでかと言うと、半分だけ直して、また傾いても、『その時は半分しか直してませんから』って言い訳されるからね」

友人 「これが全部直してたら強く『どうなってるんだよ?』って言えるけど半分だけだったらどうでも言い訳できるから業者にとっては一番いい客なんだよ」

半分だけの工事は、後で業者に言い訳を与える

目から鱗でした。それまでの私は、「業者の言いなりになってたまるか」と言う気持ちで、どうにか安く抑えられる方法はないかという考えに捉われていました。

騙されて高い工事はしたくない。全部なんてしなくても必要最低限の方が良い。余計な工事はしたくない。そう思っていました。

それは私たちにとって都合の良い工事で、業者にとっては安くされた工事、つまり美味しくない工事だと思っていました。

しかし、実際は違ったようです。彼によると家の傾きを直す工事はとても難しい工事らしいです。だから半分だけ直すというお客さんは逆に都合がいいのです。

たとえ、きちんと工事が出来ていなくても、「半分だけですから」と言えるからです。リフォームは後のことを本気で考えるべき問題だと知りました。

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