話が違う(怒)入社した後、想像以上の大変さに後悔する新人へ先輩がしてやれること

求人を見たときは、「これなら簡単そうだ」「体力のあまりない私にも出来そうだ」と思っていたのに、いざその職場に入ってみると想像以上の大変さにショックを受けることがあります。

そして、想像していたイメージと違うという不満を部下は持ち、逆に先輩は「楽そうだという新人の甘い気持ちを入れ替えてやろう」と気合が入ります。

そんな時は、お互いに「なぜ分かってくれないの?」という感情が芽生えます。そんな時に考えてもらいことです。

「先輩!毎日こんなに大変なんですか?」

何度も転職を繰り返してきた私は新人時代、様々な先輩に「毎日こんなに大変なんですか?と聞いたことがあります。

なぜそのようなことを聞くのか?それは、「大丈夫だよ。すぐに慣れるから。それに、今日は特別に忙しかったんだよ」 という優しい言葉を期待していたからです。

確かにそのような優しい言葉をかけてくれる先輩はいましたが、私の経験上では「何を弱音を吐いているんだよ。これぐらいで大変だと言っていたら駄目だよ」と言われることの方が多かったです。

そんな私は現在食品スーパーで働いています。そして、かつて自分が先輩たちにぶつけてきた弱音を今度は逆にぶつけられ、とても考えさせられました。

「そのピアスは外してもらうけどいいかな?」

店長不在で1日で二人のアルバイト面接をしました。  一人は、町の服屋にいそうな鼻にピアスをした若い男性です。

食品スーパーには様々な年代のお客様が来店されます。ご年配のお客様にはピアスに対して良いイメージを持っていない人もいます。

それに、社内規則でピアスは禁止されています。なので、「採用になったらピアスは外してもらうけどいいかな?」と聞くと「大丈夫です」と返事されました

体力はありそうですが、どことなく不良少年のような印象を感じたので、「サービス業でいろいろお客様に言われることがあって大変だけど大丈夫かな?」と聞くと、これに対しても、「大丈夫です」と答えていました。

その次に面接をした人

第一印象は大人しそうでした。しかし、体力がありそうに見えないので、「意外と肉体労働だけど大丈夫かな?」と聞くと、「大丈夫です」と答えていました。私は思いました。

二人とも大丈夫じゃないだろ?と。

しかし、店長の出した答えは「贅沢言ってられないからどちらか採用しましょう」でした。

どっちも不安なタイプだと思う私に店長は、「余程でない限り、どっちか採用しましょうよ」と言ってきました。その後、こんなことを冗談ぽく言っていました。

「俺らの店ってスーパーで働きたい奴らの最後の砦みたいなもんですよ。まずはイオンとかの大手に面接に行って、そこで落とされて、『仕方がないな。こうなったらあそこ忙しそうだけど面接行ってみるか?』ってなるんですよ」と。

冗談っぽく言った店長ですが、少しは当たっている様な気もしました。そしていろいろ悩んだ結果、私は鼻にピアスをしていた彼を採用する事にしました。

勤務態度に不安はあるもののピアスは外してくれるのと、体力はありそうだからです。そして、次の日から来れるということでしたが来ませんでした。

「うわー。ばっくれやがったな」

何の連絡もありませんでした。これは駄目だと思い、もう一人の面接に来た彼を採用する事にしました。しかし彼は私の予想通りの男でした。

重たいものを運ぶ時、体がふらつく新人アルバイト

ふら~~~と、荷物を運ぶ時、動きがふらついているのです。そこで私は、「うーーん。でも真面目で大人しそうで、指示したことにちゃんと従ってくれそうな子だから、まっいいか?」と思うようにしました。

しかし、初日の仕事が終わった彼から、あることを言われました。

「あのう、いつもこんな感じなんですか?」

私 「どういうこと?」

彼 「こんなに毎日ハードなんですか?」

どうやら初日から思ったよりも仕事がきつかったようです。しかし、新人さんには出来るだけ簡単なことをさせています。

しかし彼は、「まさか初日からあんなに重たい物を持たされるとは思っていませんでした」と言ってきました。確かに重たいものは持たせました。そこは認めます。

しかし、仕方がなかったのです。商品が入っている段ボールは、軽いものもあれば重たいものもあります。軽いものだけを選んで仕事をするのは不可能です。

本来であれば新人さんには、最初からきつい仕事を与えてつぶれてしまわないように配慮をするのと、弱音を吐かれても、優しく「大丈夫だよ、すぐに慣れるからね」と言ってあげるのが筋なのでしょうが私は・・・

「何言ってるの?こんなもの序の口(相撲用語で一番下の地位のこと)だよ!」

「こんなもんじゃすまないよ。本来はもっと大変な仕事なんだからな」と言いました。後で思ったのですが、少しは「大丈夫だよ。すぐに慣れるからね」と優しい言葉でフォローしてあげたら良かったと思ったのですが、その時はそんな気持になれませんでした。

そして、若い頃の私も昔の職場で新人時代に似たような弱音を先輩にぶつけたことあったと思いだしました。そう言った時、大抵の場合は・・・

「何言ってるんだよ。本当はもっと大変だよ。新人だからきつい仕事は与えていないんだよ」と言われたものです。そんなことを思い出し、現在の自分と見比べて思うことは・・・

「もっと大変だよ」は先輩からの花束であることもある

「先輩からの花束であることもある」と言う風に、「・・・こともある」と表現したのは、それは言った人の気持ちによって大きく言葉の意味が変わってくるからです。相手を思っての言葉であるか、それともただの脅しであるかによって違ってくるのです。

今回の私の気持ちは・・・・

「頼むよ。これぐらいで潰れるなよ」

「まだまだこれからなんだから、頑張ってくれよ」

という新人アルバイトに成長してもらいたい気持ちから出た言葉です。しかし、「大丈夫だよ。すぐに慣れるよ」と言う優しい言葉がなかったのは反省点です。

なぜ私は優しい言葉をかけれなかったのか?

それは、心の中で少しだけカチンときたです。「自分達の仕事はそんなに思っているほど簡単で楽なものではない」と思っているからです。

自分達の仕事を甘く見られたくないのです。そして自分達の仕事をナメられたくないと言う気持ちが「カチンときた」という感情につながったのです。

しかし、新しい仕事では最初はみんなが大変だと思います。楽そうに見えていた仕事が実は大変だったと言うことは良くあることです。

新人さんには、初めは仕事を覚えてもらうために簡単な仕事を与えますが、慣れるに従って、難しく大変な仕事を与えます。なので最初から「これからもっと大変になるよ」と教えてあげるのは親切心からなのです。しかし、その言葉にプラスして・・・

「大丈夫だよ。君ならすぐに慣れるよ」

の気持ちが伝わるかどうかで先輩が後輩に送る言葉の花束の価値が上がるのです。様々な職業を経験して思うのは、どこの職場でも、思い描いていた想像以上の大変さに弱音を吐く新人はいます。

そんな時には、「こんなものじゃないよ」と声を大にして言いたい気持ちが強くなりがちです。

「新人に、自分達の仕事はこの程度のものだと思われたくない」の気持ちが強くなりすぎると、新しい職場で不安に感じている相手の気持ちを置き去りにしがちです。気をつけたいものです。

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