「さぁ、飲みに行くぞ、ひゃっほー」定時に帰れることを喜ぶ同僚に気づかされたこと

帰りたいけど、なんだか帰りづらいな

食品スーパーに勤めています。薄利多売の人件費をギリギリまで削ったとても忙しい職場です。大変繁盛している店で、夕方のピーク時はレジに長蛇の列が出来ます。

社員である私の勤務時間は、朝から出勤して夕方帰宅できる早番と、昼から出勤してラストまで勤務する遅番があります。

しかし、早番は夕方に帰宅できるとはいえ、その通り帰れることはほとんどありません。それは会社が、「残業しろ」と言っているわけではなく、私自身が帰りづらくて帰らないだけです。

なぜ会社が残業を強要していないのに帰れないのか?それは・・・

夕方のピーク時の従業員がバタバタと忙しく動き回っている時間に、「お先に失礼します」と言いづらい空気を感じているからです。

「サラリーマンっていいよな」と思う瞬間

そんな私たちは、「サラリーマンっていいよな」と仲間内で愚痴ることがあります。ちなみに私たちもサラリーマンなので日本語としておかしいのですが、仲間内だけの会話なので大目に見てください。

私たちが、「いいよな」と憧れの目で見ているサラリーマンというのは、夕方の定時に仕事から上がり、「さぁこれからみんなで飲みに行くか?」とその後を楽しむ人たちのことを指しています。

私たちが、仲良くなった社員同士で飲みに行くのはお互いが休みの時ぐらいで、仕事上がりの後に飲みに行くことはほとんどありません。

なのでサラリーマンの仕事後の楽しみに憧れています。

休みの日に繁華街で友人と待ち合わせをすると、いかにも仕事が終わり「さぁ今から飲みに行くぞ」という雰囲気のサラリーマン軍団がどうしても気になり、「本当にいいよな~」とため息をついてしまいます。

しかし、そんな私たちですが、「俺たちだって負けずに人生を楽しむぞ」と思った出来事があります。それは・・・

本社で研修会があった日の出来事です。

夕方に終わった研修会。このまま直帰する私。

他店の仲の良い社員に「一緒に帰ろう」と声をかけるも・・・

彼は直帰することに遠慮をしていました。

「なんだか店長に、直帰しますって言いずらくて」

えっ?って言われそうで」

「こんなチャンスないよ」と直帰を促す私

「店長に電話で何て言おうかな?」と悩む彼。

アドバイスする私

「シンプルに終わりましたんでそのまま帰ります」でいいと思うよ

「そうっすよね。大丈夫ですよね

「大丈夫、でも余計なことは言うなよ」

「よし、いくぞ、かけるそ

どきどき

可愛いやつだな

あっ店長お疲れ様です

終わりましたんでそのまま帰ります

機嫌よく「お疲れさん」と言われちゃいました

「いえ~~~い

熊さん救世主ですね

今頃きづいたの?

店戻ったらかえれなくなるもんね

そうですよね~~

さぁ、飲みに行くぞ。ひゃっほ~~

だから~~歩くの早いって

いかがでしたでしょうか?そこまで大げさに喜ばなくてもいいんじゃないの?と思われた方も多いでしょう。

定時に帰るのは当たり前であるべきですが、その当たり前のことが出来ていない私たちには、大きな喜びに感じました。

焼き鳥屋に入り、勝利の美酒に酔いしれ、日頃の仕事での愚痴を言い合い、気分をすっきりさせることが出来ました。

町は、仕事上がりの「お疲れサラリーマンたち」であふれかえっていました。みんな楽し気ですが・・・

私たちが一番楽し気に輝いていたと勝手に思っています。

定時上がりの勝利の美酒に酔いしれ思うこと

今回のお話に出てきた山田君(仮名)はとても真面目で責任感のある男です。だからこそ、店に戻り残業をしようと思ったのでしょう。

もちろんそれは会社が強要していることではありません。会社からは出来るだけ定時で上がるように言われています。

それでも定時に帰れないのは私たちが遠慮をしているからです。「ここで帰ったら残されたみんなは大変だろうな?」と思うのです。

仲間を思いやる気持ちでの行動なので、多少はいいと思いますが、毎日毎日長時間の勤務で帰ったら寝るだけという生活では息苦しくなることがあります。なので・・・

「帰れる時は帰ろう」という声は必要でしょう。

そして、「直帰したいけど上司に言いにくい」と言った山田君に思うことは、彼が遠慮をしたのは、普段定時に上がることがほとんどないから、「本当にいいのかな?」という気持ちが生まれたのでしょう。

そこで、「大丈夫だよ」と背中を押して一緒に飲みに行って本当に良かったと思います。それは、当たり前のことを大げさに喜ぶ彼の姿を見れたからです。

コメントの入力は終了しました。