どんなに頑張って仕事の結果を残しても上司の気持ちを無視すると出世は出来ない

「いつまで頑張れば認めてもらえるのだろう?」

こんなに頑張ったのになんで出世できないの?

20代後半に転職した健康食品の会社での出来事です。営業所に配属され、営業成績が評価の全てだと思った私は必死で毎日遅くまで頑張りました。

そのかいあってか3年目にして営業成績で表彰されるまでになりました。しかし、上司よりも売上を上げているにもかかわらず、なぜか出世出来ませんでした。

チャンスさえ与えてもらえたら俺はやれるのに(涙)

その会社で出世するには、今よりも難しい仕事。責任のある仕事を任される必要があるようでした。しかし、それをさせてもらえませんでした。

「焦らずに待てばそのうちチャンスは与えてくれるだろう」と私は現状を肯定するようになりました。

「今のように営業成績を上げ続けていればそのうち認められるだろう」と頑張りました。しかし、待てど暮らせど責任のある仕事が任されませんでした。

営業成績上位の私の存在を無視されているようで、「そのうち認められるだろう」という肯定の気持ちを保てなくなりました。

なぜか心配してくれる先輩

そんな私になぜか心配の声をかけてくれる先輩がいました。その先輩は私に営業のノウハウを惜しげもなく教えてくれた人でした。先輩は・・・

「どうして熊さんがあれだけの成績をあげているのに責任ある仕事のチャンスを貰えないんでしょうね。僕は正直言って納得できないんですよ」

先輩の言葉は私を心配してくれてのものだと言うことは分かるのですが、当時の私は、「余計なお世話だ」と思い耳が痛くなるのを感じたものでした。さらに先輩は「自分から『やらせて下さい』と言うべきですよ」と言いました。

チャンスを与えてもらえないのは、自分から「チャンスを与えてください」と言わないからだと先輩は教えてくれましたが私は・・・・

自分から言うのはためらいがありました。

なぜなら3つの理由があったからです。それは・・・

1 自分勝手な人と思われたくないから。

2 ガツガツしていると思われるのは恥ずかしいと思ったから。

3 そのうち分かってもらえるだろうと思ったから。

です。

部署を異動したのに連絡してくる先輩

先輩は主任、係長と順調に出世していき、ついに営業所を持たせてもらえる立場になりました。役職は営業所長です。

それまで一緒に仕事をしていた先輩でしたが、他店の営業所長になるということで直接一緒に仕事をすることがなくなりました。しかし、なぜか先輩は私に電話を頻繁にかけてくるようになりました。その先輩の電話での言葉で印象に残っていることがあります。それは・・・

「責任者って結構孤独ですよ」

営業所全体の舵取りを任せられた先輩が感じたことは、「想像以上に周囲が自分と同じ気持ちで動いてくれないイライラした気持ちになる」ということでした。

そんなイライラした気持ちでいるとますます部下が近づかなくなり、孤独を感じるようになったそうです。

そんな孤独を埋めるかのように私に電話をかけてくるようになったのです。

その内容は相変わらず、どうして私が営業成績で結果を出しているのに上司はチャンスを与えないのか?という心配の言葉でした。

正直いって、「もうほっといてほしい」そんな気持ちになりました。しかしある日、はっと目が覚めるような言葉を先輩から聞きました。

「熊さんがチャンスを貰えない決定的な理由が分かりましたよ」

先輩の言葉に私は、「またか?」と思いました。それまでさんざん耳の痛い助言を電話が熱くなるまで聞かされていた私は心配してくれているありがたさよりもほっといてほしいと言う気持ちが強くなっていました。

しかし、先輩である以上そんな気持ちを言えるはずもなくいつも通り聞き役に徹しました。すると・・・

なるほど!こう言う奴が頭角を現すのか?

先輩の営業所には5人の部下がいました。その中でも先輩が知らず知らずに重要な仕事を任せてしまう部下が一人いたのです。

その部下が主任に昇進しました。ちなみに営業成績は私の方が上で社歴も私の方が長かったのです。ここで先輩は、「うーーん。出世できない熊さんと出世できた彼の違いは何だろう?」と考えたのです」すると・・・

「彼は俺の孤独を埋めてくれている男だ」ということが見えてきたそうです。

彼以外の4人の部下は上司である先輩に、ほとんど近づかずに先輩を孤独にさせていたのですが出世した彼は違ったそうです。

上司の気持ちを理解しようと積極的に上司がしている仕事に首を突っ込んでくるそうでした。ここで先輩は思ったそうです。

「俺のことを分かってくれている」

この話を聞いて目から鱗が落ちる気持ちになりました。それまでの私は「どうして上司は私の頑張りを認めてくれないのだろう?」「私は無視されているのか?忘れられた存在なのか?」その様に思い続けていました。

しかし、「どうして私を見てくれないの?」と言う気持ちは部下だけのものではなかったのです。

仕事で結果を出しているのに、「どうして私の頑張りが認めてもらえない?」そのような不満は良く聞く話です。そう言う方の参考に少しでもなれればと願います。

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